固定ipって何? - OCNで固定ipを使うには?

固定ipって何?

1990年代中ごろから少しずつ日本でもインターネットが普及していき、2000年代に入ると一般家庭でも積極的に導入するところが増え、家庭にパソコンを設置するようになりました。
そして現在では一人ひとつは必ずインターネットに接続できる機器を所有しているような時代になりました。

もともとインターネットはパソコンで行うことがほとんどでしたが、モバイル回線を使って携帯電話やスマートフォン、タブレットなどでもできるようになり、街中には至るところにアクセスポイントが設けられ、誰でも気軽にインターネットをしています。
また、ビジネスではもちろん調べものをするときもインターネットを利用しますし、私たちの生活にもはや欠かせなくなったツールと言ってもいいでしょう。

そんなインターネットですが実は今次のステップに進む流れに入っており、その代表的な例が固定ipです。
固定ipはもともと存在していたものですが、これまでビジネスシーンではスタンダードであったものの、個人で導入する人は限られていましたから、誰でも知っているというほどの認知度ではありませんでした。
これを読んでいる人の中にも固定ipって何?と感じている人もいるでしょうが、これを機に是非覚えて欲しいと思います。

 

固定IPについて、これを機に是非覚えて欲しい

 

 

それではまず固定ipとはどんなものなのか説明していきます。
はじめにインターネットにアクセスするときには必ずipアドレスというものが発行され、これを基にしてネットワークに接続します。
ipアドレスとはネットワーク上で自身がどこにいるのかを知らせるために存在するもので、言うならばインターネット上の住所にあたります。
したがってipアドレスがなければインターネットに接続することはできません。

そして通常このipアドレスが動的アドレスとも呼ばれ、インターネットに接続するたびに変化しますから、同じipアドレスを再度使うことは天文学的な確率に等しいと言えます。
それでインターネットに接続できるなら特に問題ないのでは?と思うかもしれませんが、確かに「インターネットに接続するだけ」ならそれだけで問題はありません。
しかし、今自宅で個人的にサーバーを構築したりレンタルサーバーを使ってホームページを作成する人が増えていますが、こういったことをするためには動的なipアドレスでは難しいのです。

というのもサーバーの管理をするときやホームページの設定を変更したりするときには必ず最初に使用したipアドレスが必要になりますので、動的なipアドレスだとその都度設定し直さなければならないのです。
つまり動的なipアドレスでは事実上サーバーの構築やホームページの作成はできないのです。
そこで注目されているのが固定ipで、これは文字通り常に一定のipアドレスを使えますからサーバーの構築やホームページの作成も可能ですし、そのほかにもいろいろなことに使えます。

代表的な使い方をいくつかあげていくと、まずは外出先で勤務先や自宅と同じような環境でインターネットに接続できるという点があげられます。
ホテルやカフェのアクセスポイントを利用してパソコンに接続したときでも職場や自宅と同じような環境でインターネットができれば、仕事でやらなければならない作業もいろいろな場所でできますし、出張先でも職場と同じように使えるのでストレスなく仕事に集中できます。
特に出張が多い人にとって固定ipは今や欠かせないものになりつつありますし、実際に使っているという人もたくさんいます。

そのほかにも固定ipを利用してリモートアクセスをすることも可能で、たとえばウェブカメラを利用して自宅に監視カメラを設置して、それを外出先でもスマートフォンやタブレットで確認することができます。
ですから、旅行で長期間自宅を留守にするときやペットの様子が気になるとき、あるいは遠方に高齢者の家族がいるときの安否確認に使うこともできるのです。

固定ipはビジネスシーンではすでに当たり前に導入されていると言いましたが、最近新たに注目を集めているのがVPNサービスの利用で、これにも固定ipの取得が必須になっています。
VPNとはVirtual Private Networkの略で、これはネットワーク上に仮想のプライベート空間を作り出すサービスのことです。

なぜこういったサービスを利用する人が増えているかと言うと、ネットワーク上にはたくさんの情報が交錯しており、その情報すべてが安心できるものではないからです。
中には有害な情報も紛れていますし、そういった情報と接触してしまった結果、こちらの情報が漏洩してしまう可能性もあります。
万が一その情報が重要度の高いものであれば非常に大きな損失を招く可能性もありますし、通常のネットワークを利用することにリスクがあります。
ですからネットワーク上にプライベートな空間を作り出し、そこでやりとりをするのです。
このように固定ipはいろいろな使い方ができるのです。